2014年9月11日木曜日

日本をドライブ9

長野県安曇野にある安曇野ちひろ美術館です。
絵本の挿絵で有名ないわさきちひろの作品をはじめ、
各国の代表的な絵本作家の作品がコレクションされています。
 
切り妻の連続屋根が後ろの山並みと呼応しているように揃っています。
晴れていれば蓮華岳や鹿島槍ケ岳などの北アルプスも見られるそうです。
ランドスケープも建築家によって同時に計画されており、池に映る景観は美しく、
建物に続くアプローチも楽しいものでした。
 
 
この建物は様々な木組みの大屋根を作る事が多い内藤廣氏の設計で、
壁と梁は鉄筋コンクリートに珪藻土塗り。剛に組まれた屋根の架構は
登り梁と野地板共に信州のカラマツが使われ(Rの下弦材は集成)
浮造りの床板も信州のカラマツが使われいます。
 
家具は建築家の中村好文氏の担当で、ちひろ椅子やサムチェアなど
どれも手作りの優しさがあり繊細なものでした。
中でもララバイ(サムチェアのベンチ)は名前の通り、
子供と母親が寄り添って絵本を読んだりするイメージで作られ、
座面や足、背もたれ、二人を優しく包み込むような曲線はとても素敵でした。
 
「このベンチいいわね」と中庭に向かってくつろいでいる二人を見て、
こんなうんちくはどうでも良い事だなと飲み込んだ代わりに一枚。
 
 
開館期間は3/1~11/30で冬期休業がありますのでご注意ください。
入館料は大人800円、高校生以下無料です。
 
 
 
 
 
 

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